



論と計の門を叩こうとする人に少しでも適切な門を紹介したい。そう考えたのが本稿の執筆のきっかけです。
論計舎の活動の中で数学の学び方や数理論理学とはなにかといった話、そして何よりおすすめの教科書・テキストの提示が、適切な門の提示であると考え、本稿はこの考えに従った構成にしました。
しかし、内容的に新規ではありません。既に多くの人が語ってきたところを短く端的にまとめることを心がけました。
第1章では、数理論理学は数学の一分野であるという立場から前提としての数学の学び方に関する筆者の考えを紹介しています。
第2章は数理論理学とは何かへの説明をしています。
ここでは可能なかぎり、読者のみなさんの関心を想像しながら、歴史の説明と重要な定理・成果を概略的に解説するように心がけました。
第3章と第4章はひとまとまりに考えられます。
この二つの章がおすすめのテキストの紹介とそれらがどうおすすめであるかとかどう使うべきかという話を担います。
筆者自身の学びが
読者のみなさんに還元されて、
さらにはより多くの方が論と計の科学の、つまり数理論理学の門を叩いてくださればと願います。
論計舎の紹介
論計舎(ろんけいしゃ)は、 数理「論」理学と「計」算機科学を主軸とした
オンライン私塾です。
目次
1. 数学の学び方
§1.1 テキストについて
§1.2 輪読・輪講という学び方
§1.3 質問すること
2. 数理論理学の概略と特徴
§2.2 数理論理学とは
§2.3 区別の重要性
3. スターターキット的ブックリスト
4. 上掲書への書評
5. 論計舎の講座紹介
バージョン: 第一版
ページ数: 13
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